「ときめきメモリアル」
この作品が世に発売されたことによって、現在の恋愛ゲームがあると言っても過言ではないほどの名作と言われるこの作品。
これまでに多くの続編やスピンオフ作品などが世に発表され、多くの人たちがこの世界観に魅了されていったことは間違いないでしょう。
そんな名作である初代「ときめきメモリアル」ですが、なんと2025年5月27日にフルリメイクをされて、switchで発売されることが発表されています。
当時を知る筆者としては、大きなお兄さんたちが熱中してプレイしているなぁという印象でしかありませんでしたが・・・
大人になってからその作品に触れ、「これが恋愛ゲームの元祖なのか」と驚き、恐れおののいた記憶が今でもはっきり覚えているくらいです。
そんな初代「ときめきメモリアル」について、情報がおおよそ解禁されているので、改めて発表されている内容の確認と、SNS上での反応について、まとめていきたいと思います。
作品概要
作品の世界観
このゲームの主人公(プレイヤー)は架空の私立高校である「きらめき高校」に入学した男子生徒。
この学校では「卒業式の日に、校庭のはずれにある樹(伝説の樹)の下での女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる」という伝説がり、主人公もこの話を入学当初に聞くことになる。
入学後は勉強、スポーツ、部活動などに取り組んで、能力値を高め、幼なじみで憧れのヒロイン「藤崎詩織」の理想に近付き、さらにはデートを重ねて親密度を上げて、卒業式の日に伝説の樹の下で彼女からの告白を受けることが目的になります。
もっともこの作品にはゲームらしい仕掛けがあり、「藤崎詩織」以外の女の子は、主人公のどれか1つのパラメータに反応して好意を寄せてくるのだが、「藤崎詩織」だけはオールマイティに成長した主人公でないと結ばれることはありません。

また、本作品には恋愛という表向きの要素のほかに、「3年間の学校生活を追体験する」という裏のテーマが込められています。
むしろ企画の基となったのは学校生活のほうであり、「魅力的なヒロイン」や「卒業の日の告白」という華々しい側面は後から付け加えられたフレーバー要素とのこと。

実際のゲーム内容も、ヒロインとのデート以外はほとんどが校内を舞台としているのも特徴的です。
とりわけ、秋に行われる文化祭は、本作品における学校生活の重要性を表しているイベントになっています。
このイベントは、主人公の部活や登場ヒロインとの関係によって、内容が非常に細かく分岐していきます。
ゲームシステム
設定部分
セーブデータは100個まで格納可能で、各キャラクターごとにセーブを分けることもできますし、分岐前にセーブをして、すべての選択肢を網羅することも可能です。

名前については、姓と名の両方を入力をすることが可能で、EVS(Emotional Voice System)によって、自分の名前をキャラクター達から読んでもらえるシステムが設定されています。
名前の呼ばれ方も、「苗字」「名前」「あだ名」の3つから選択することもできるので、まさに自分がゲームの中で学園生活を過ごすような感覚でプレイできます。

遊び方
「ときめきメモリアル」は「高校生活を1週間で表現」するというコンセプトの元で開発が進められています。
その時、その時によって、バイオリズムが変わってくるため、勉強をするのか、運動をして体を鍛えるのか、それともヒロインたちとデートするのかを考えていかなければなりません。

ヒロインたちにも、もちろん様々なパラメーターが設定されているため、相手が好きな部分が伸びていないと、まったく相手にされないこともあったりします。
自分の付き合いたい相手に合わせて、パラメーターを調整し、関係性を育んでいって、最後の卒業式の時に、見事結ばれるように頑張っていく必要があります。

商品情報
とめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル(通常版)
(パッケージ版 / ダウンロード版)
収録内容:ゲーム本編のみ
価格:6,600円
ときめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル デラックス版
(パッケージ版 / ダウンロード版)
収録内容
- ゲーム本編
- ノンテロップオープニング映像
- 歴代BGM デジタルサウンドトラック
- キャラクターイラスト ギャラリー
価格:9,680円
旧作との変更点
音声やグラフィックをリマスターしている
過去に収録されていた音声や、当時のグラフィックを現在の技術でリマスターし、令和の現在でも当時の感覚そのままにプレイできるよう調整がなされています。
旧グラフィック

新グラフィック

旧フォント

新フォント

グラフィックを新旧で切り替えできる
グラフィックは「オリジナル版」と、「新規イラスト版」の2種類から選ぶことができます。
これによって、当時の思い出に浸りながら遊ぶこともできますし、新規イラストで描かれた彼女たちを見ながら新たな青春を過ごすプレイを選ぶこともできます。
どの環境でプレイするかを「プレイヤー自身」が好きなように選べるのは非常に魅力的です。
EVS(Emotional Voice System)を搭載
前出したこのEVSですが、初代の「ときめきメモリアル」には搭載されておらず、自作の「ときめきメモリアル2」からのシステムでした。
そのシステムが今回は搭載され、ついに伝説のヒロイン「藤崎詩織」に自分の名前を読んでもらうことも可能になりました。
当時、彼女に名前を読んでもらいたくても、脳内で補完するしかなかったプレイヤーたちからしてみたら、まさに夢のような神システムなのではないかと筆者は考えます。

インターネット上での声
インターネット上(SNS)でのユーザーの反応は以下のとおりです。
今回X(旧Twitter)を中心に調べてみましたが、やはり当時のプレイヤーたちが、フルリメイクされてヒロインたちと会えることに対して、非常に喜びを持っていたことがうかがえました。
当時、学生などでプレイしていた人たちも、すでに社会人として中堅レベルのポジションについている年代でしょう。
その人たちからしてみれば、懐かしくもあり、青春でもあるこの作品は、まさに伝説のゲームなのではないかと感じられますね。
本記事のまとめ
さて、今回は平成の名作「ときめきメモリアル」のフルリメイク版について情報をまとめてみました。
当時から評価の高かった部分はそのままに、現代風に調整をかけた内容になっている感じだということがまとめていて感じました。
かつてプレイしていた人たちも、今回のリメイクで、当時のことを思い出しながら、改めて藤崎詩織をはじめとするヒロインたちと再会できる。
また、この時代を知らない若い世代には、かつての名作をプレイしてもらって、この作品があったからこそ、今の恋愛ゲームの基礎が成り立っていることを体験してもらいたい。
そんな風に筆者は感じています。
良き思い出をそのままに、現代風に作り直された「ときめきメモリアル」が、私たちに抱かせる感情は果たして美しき思い出なのか。
それとも、思いの丈を伝えられず、涙した悲しき思い出なのか。
この感情はプレイしたものにしかわからない、秘められた思いではないでしょうか。
ぜひとも、気になる人は購入して、楽しい学園生活を送ってみてくださいね!
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