1990年代後半、恋愛ゲームの金字塔といったら、最近リメイクが決まっている「ときめきメモリアル」であり、この作品の双璧をなす存在の「葉鍵作品」ではないかと筆者は思っています。
20台前半の人たちに「葉鍵作品」といっても「なんのこと?」となるかもしれませんが、作品を聞いたら絶対に一度は聞いたことのある作品を作っている会社。
それらをまとめて総称したのが、この「葉鍵」です。
鍵は「key」であり、葉は「Leaf」というゲーム制作会社を示しています。
さて、何の作品をつくっているかと言われたら、「Kye」は「Kanon」「Air」「CLANNAD」を制作している会社。



さすがに作品を聞いたら、「あっ!知ってる!」となると思います。
一方で「Leaf」が作っている作品は「こみっくパーティー」「WHITE ALBAM」「うたわれるもの」などを制作している会社です。

そして、最もその名前を有名にしたのは、今回注目になっている「ToHeart」なのではないでしょうか。
2025年に初代「ToHeart」がリメイクされることが決定し、当時、青年だった人たちからは懐かしみの声が多く上がっています。

そこで、本記事では「ToHeart」がどのような作品であったのかを確認しつつ、新たにリメイクされた部分などを調査して、まとめていきたいと思っています。
作品概要
本作は、サウンドノベルの手法を取り入れた「ビジュアルノベル」の『雫』『痕』により、マニアックな支持を集めていたアダルトゲームブランド「Leaf」によるシリーズ第3弾である。
企画・原案・脚本を担当した髙橋龍也によれば、本作は当時に閉塞感のあったLeafの売り上げに貢献するよう企画されたものとのことで、マニアックな色彩の強い前2作と比較して、より広い客層にアピールする作品となっている。
アダルトゲームであったPC版から、アダルト要素を排除してのPlayStation移植とTVアニメ化を果たし、その後の美少女ゲームのメディアミックスの先駆けとなった。
『雫』『痕』が、サウンドノベルの元祖である『弟切草』から連なる流れを色濃く反映した、グロテスクな描写を用いたサスペンス調の作風であるのに対し、本作はライトノベルの雰囲気を取り込み、より大きなマーケットへの訴求を図った。この狙いが的中し、売り上げも増大する。
(Wikipediaより引用)
システムについて
システムについては、「フル3D」によってリメイクされ、キャストも旧声優、新声優と選択が可能に!

ノベル部分についても、「ウィンドウ」モードと「ノベル」モードの2種類から選択することができ、より物語への没入感が深くなっていることも注目点の1つです。

(ウィンドウモードの場合)

(ノベルモードの場合)
キャラクター紹介
神谷あかり
オリジナル版:川澄綾子/新装版:一ノ瀬加那

主人公の幼なじみ。同い年の16歳。
物心つく前からの付き合いで、主人公のことを誰よりも理解している。
面倒見がよく、やや世話焼き。
距離が近すぎるため、主人公の恋愛対象にならないが、物語が進むうち、次第に・・・
少々お調子ノリなところもある。
(公式HPより引用)
マルチ
オリジナル版:堀江由衣/新装版:羊宮姫那

正式名称HMX-12型。
来栖川エレクトロニクスが開発した最新型家庭用ロボット、その試作型。
主人公の高校に生徒として試験導入される。
人間に喜んでもらうのが大好き。 感情が高まると、ときどきオーバーヒートで倒れたりすることも・・・
(公式HPより引用)
長岡志保
オリジナル版:樋口智恵子/新装版:ほたかける

同級生の16歳。
主人公やあかりとは中学時代からの付き合い。
カラオケなど、自分の好きなことには異常なまでの集中力を発揮する。
とらわれない、感覚派のはみ出しタイプ。
主人公とは仲のいい悪友といった関係で、意外にいいコンビなのかも。
(公式HPより引用)
松原葵
オリジナル版:飯塚雅弓/新装版:白砂沙帆

ひとつ年下の15歳。
総合格闘技の同好会を作ろうと、一生懸命頑張っている。
素直で礼儀正しく、前向きな性格。
しかし、まわりとかけ離れた自分に対し、悩みや不安を感じていたりする。
主人公を先輩と呼び、慕ってくる。
(公式HPより引用)
プロモーションビデオ
製品情報
タイトル | ToHeart |
ジャンル | アドベンチャー |
プレイ人数 | オフライン:1人 オンライン:対応なし |
言語 | 日本語、英語、中国語(簡体字) |
発売日 | 2025年6月26日(木) |
レーティング | (CERO 審査予定) |
対応機種 | Nintendo switch、Steam |
販売価格
通常版:3,980円(税込:4,378円)【Nintendo switchのみ】
プレミアムエディション:9,800円(税込:10,780円)【Nintendo switch、STEAM】
ダウンロード版:2,800円(税込:3,080円)【Nintendo switch、STEAM】
特典内容
特典として、1994年4月から放送されたTVアニメ「ToHeart」(前13話)をHDリマスターしたBlu-rayディスク(2枚組)が同梱されます。
※初回生産分のみの特別Blu-rayになるそうです。


※店舗オリジナル特典については、各販売店さんの情報をご確認ください。
SNS上での反応
インターネット上(SNS)での反応は以下のとおりです。
反応を見てみると、「懐かしい」であったり、「リメイクされるのが嬉しい」という声がある一方で、「プレミアムに当時のアニメがついてこの価格は安すぎる!」といった、驚きの声も上がっていました。
確かに、アニメ1クール(全13話)がついて、この値段だとしたら、フルリメイクした費用は回収できるのか心配になってしまうくらいです。
それほど、製作元の「アクアプラス」にとっては、重要なIPであり、思い出深い作品なのではないかと感じられますね。
本記事のまとめ
さて、今回は20世紀に発売され、多くのファン達を魅了した偉大なる作品である「ToHeart」のリメイク情報について、その内容を踏まえた上で調査してきました。
あの頃、青年であった人たちからしてみれば、「マルチ」や「あかり」というのは、本当に自分にとっての彼女であり、理想の女の子ではなかったのかなと思います。
それこそ、「マルチ」に至っては、当時では珍しい「アンドロイド」というキャラクター。

今でこそ、様々な人種やキャラクターが多くのアニメファン達を魅了し、その人生に多くの影響を与えていますが・・・
当時は「恋愛=人間」というイメージが強かったため、「アンドロイドとの恋愛」というものが、本当に珍しいものであったと筆者は記憶しています。
その名作が、この令和になって、フルリメイクをしたうえで蘇ってくる。
そう考えただけで、当時の良い思い出も、苦しかった思い出も、まるで昨日のように思い返せるような気がします。

この気持ちを、プレイしたしたことのない人とも共有できると考えると、本当に令和という時代は、良い時代になったものだと、しみじみと感じますね。
ぜひとも名作として名高い「ToHeart」
プレイしたことのあるあなたも、まだ知らなかったあなたも、ぜひとも体験して、当時の人たちが感じていた、甘酸っぱくも暖かい学生生活を体験してもらいたいですね!
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