ここ最近のガンダムシリーズの劇場版。
見ている感じでは、割と時代背景が新しい作品が多いように感じられますよね。
特に記憶に新しいのは「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」ではないでしょうか。
放映当時もかなり人気のあった作品ではあったものの、その一方で賛否が多かったのも事実。
その不満点をしっかり回収して、誰もが納得できる形にしたという声がインターネット上でも多く見受けられました。
その流れで、2025年には、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Begining-」が劇場公開さえて、こちらもまた多くのガンダムファンたちの注目を集めています。
そんな「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Begining-」に出てくるキャラクター。
特に主役級のキャラがどんな生い立ちの中で、どのように考えいるのかは気になるところ。
今回は得られる情報をもとに、考察も含めながら、ご紹介をしていければと思っています。
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キャラクター紹介
マチュ
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CV:黒沢ともよ
本名、アマテ・ユズリハ。
女子高生。
平穏なコロニー暮らしの日常を、どこか偽物のように感じていた。
ニャアンと出会ったことをきっかけに《GQuuuuuuXジークアクス》のパイロットとなり《クランバトル》に参加する。
(公式HPより)
まずは「ユズリハ」というの名前。
これ植物の名前であり、その由来は日本神話に登場する「天照大御神」と考えられます。
その理由は、「天照大御神」を祀る「伊勢神宮の内宮の御神木」になっているから。
おそらくは、ここからスタッフは着想を得ているのではないでしょうか。
また親の名前が「タマキ」であったり、マチュの住むコロニーの雰囲気から、彼女は日系人なのではないかと推測されます。
マチュの背景と生い立ち
彼女は、スペースコロニー「ヘリオス・セクター7」の出身であり、このコロニーは、長年続く戦争で非常に荒廃していました。
おそらく、幼少期には家族と共に、このコロニーで戦争を経験しているのではないかと考えられます。
そのため、昔から「生きるためには手段を選べなかった」という環境下に置かれていたことから、非合法的なことに躊躇がなかったのではないかと考えられます。
性格と考え方
基本的には積極的で大胆な行動をすることが多い面が見えます。
しかし、状況によっては、その場を冷静に分析をして、最適な行動をすることもできる能力も持ち合わせています。
それが分かるのが、緻密な罠を設置し追ってくる相手を捕まえる描写がある。
違法とされている「クランバトル」にも、物怖じせずに飛び込んでいる点からもうかがえると思います。
層かと思えば、勢いで飛び込んで行ったMS(モビルスーツ)戦に恐怖を感じたり、自身の身バレを恐れている様子も劇中では見られます。
このことから考えて、最初は感情のみで行動を起こすものの、後からその行動に対して後悔をしてしまうような女の子なのではないかと推測されます。
ファンの間でウワサされていること
一部ファンの間では、「マチュ」がパラレルワールドに存在する「機動戦士ガンダムZ」に出てくる「ハマン・カーン」ではないかという推測が飛び交っています。
その理由としては、
- 「マチュ」と「ハマン・カーン」の髪の色の一致
- 「ハマン・カーン」に関する日に、「ジークアクス」のイベントが動いている事実がある
- PV公開時に、「マチュ」のパイロットスーツが「キュベレイ」に酷似している
ということが、インターネット上で語られている。
しかし、このウワサについては、他の検証がなされており・・・
両者の年齢設定、家族構成などを比較してみると、明らかに相違している部分が多いために、同一人物説はあくまでも仮説の域を出ない状況である。
この説以外にも、もしかすると「機動戦士ガンダムZZ」に出てくる「プルシリーズ」のオリジナル素体なのではないかと考察している人もいる。
果たして、どの説が有力なのか。
はたまた全く別の設定なのかは、これからわかってくる内容なのかもしれませんね。
ニャアン
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CV:石川由依
非合法な運び屋をしている少女。
故郷が戦場となり難民となった時、幼い彼女は家族の安否を確認する暇もなく、単身プチ・モビルスーツでコロニーを脱出。
運よく船に拾われてマチュの住むコロニーに来た。最優先事項は生き抜くことである。
(公式HPより)
「ニャアン」の外見は高身長でクール系の美少女なのだが・・・
意外と気が弱く、マチュの背に隠れるような場面もしばしば見受けられます。
また少々うかつな面もあり、軍警に目をつけられる以外にも、一般人であるマチュに出し抜かれたりと、アウトローキャラには珍しく、狡猾(こうかつ)さとは縁遠いところがある。
その点から行くと、「知識や思慮に欠ける人間」が、「犯罪行為の末端でいいように使われている」状況と見えるかもしれません。
これは放映された現実を如実に反映しており、見方によっては「生活苦から闇バイトに手を出した若者」のようにも見える気がします。
ニャアンの背景と生い立ち
ニャアンは元々、スペースコロニー「オルト・ヘブン」の出身。
幼少期から機械いじが好きでした。
彼女の育った環境は技術者が多く住んでいる場所であり、彼女自身もその影響を受けていたようです。
しかし、彼女の生まれ育ったコロニーは戦争の影響を受け、最終的には政府軍の軍事戦略によって陥落している。
その結果、彼女は運よく船に拾われてマチュの住むコロニーに来たようである。
性格と考え方
ニャアンの性格は、気が弱いものの、「自身が生きるためには何とかしなければいけない」という芯はしっかりしている部分もあります。
しかし、緊急事態でも場の空気を読まずに冗談を話したりなど、感覚が一般人とはずれていることが多く確認できるでしょう。
これは単純に戦争という、彼女の人生を揺るがす出来事によって、感覚がマヒし、必死に生きる中で無理やり構築された性格なのではないかと筆者は考えます。
マチュ達のように、戦闘では目立った姿は見られませんが・・・
彼女の見どころとしては、「戦争」という自身にはどうあがいても変えられない事実に直面したとき。
人間は果たしてどのようなことを感じ、どのような行動をしていくのか。
それが、人の優しさなどをとおしてどう変わっていくかという、心の変遷を見ていくキャラなのではなないでしょうか。
ファンの間でウワサされていること
彼女の使っている自転車は「防犯登録シールがはがされている」ため盗難車の疑惑が上がっています。
これは、彼女が難民であることを除いて考えても、軍から職質を受けても仕方がない立場であることは否めないでしょう。
また「女子高生の制服に配達用バッグ」という装いのちぐはぐさも、ファンから指摘されており、社会常識の欠如も心配されているようです。
上述のように「あいつら難民だけは目ざとく見つけるんだ」とニャアンはこぼしているけれども、本当は「彼女自身が気づいていないミスがあるのでは」と視聴者に疑問に思わせるような表現がされている。
シュウジ・イトウ
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CV:土屋神葉
マチュとニャアンの前に現れた不思議な少年。
あちこちのコロニーの外壁にグラフィティを描き、軍警から指名手配されている。
ある目的のため、お金を稼ぐために《クランバトル》に参加。マチュのマヴとなる。
(公式HPより)
シュウジの背景と生い立ち
元々、政府軍のエースパイロットとして活躍していたのだが、作戦中にシュウジの意に介していないことが発生してしまう。
このことに納得できず、どうしていいか考えている中、さらに彼を追い詰めるような出来事が発生してしまいます。
上司によって、反乱を起こした張本人として担ぎ上げられ、取り締まる側が、取り締まりを受ける側になってしまったのです。
このことで、シュウジの価値観は完全崩壊。
信じていたものは崩れ去り、自分の所属していた組織は腐敗していることに気が付き、強い不信感を抱くことに。
これまでの自分が掲げてきた信念を、強制的に見つめ直ように仕向けられてしまいました。
事件をきっかけにして、彼は反政府組織に参加を決意。
圧政に苦しむ人たちを守るための戦いを行っていくことになります。
性格と考え方
彼の性格については、一見すると冷静で常識的な感じを見受けられますが・・・
心の中に秘めていることについては、激しく燃え上がるような炎が渦巻く、熱い一面も見せてくれることもあります。
その熱い心は、彼が元政府軍で経験してきたことが彼の考え方に影響していると考えられます。
この一方で、自分のような悲しい思いをさせたくない。
こんな思いもあるため、復讐心と使命感との間に挟まれた結果、何とも言えない不思議な雰囲気を醸し出すことになっているのではないでしょうか。
ファンの間でウワサされていること
彼の見た目からすると、「浮世離れした雰囲気」が漂っているのが感じられる。
そのため、「ニュータイプ」や「強化人間」と言った「特別な背景」を持つ人物ではないかと想像されているようです。
また作中では「海を泳ぐ魚」という言葉を例に出していることから、「実はアースノイドではないか」という推測も話が上がっています。
その他にも、マチュとの初対面では「彼女の髪の匂い」でマチュを識別し、彼女をドキドキさせてしまった経緯もある。
ということは、無意識系の女たらしの可能性もあるのかもしれないですね。
別視点から彼を見てみるとまた面白いことが見えてきます。
所持金は大して持っていないため、ニャアンを呆れさせる一面を劇中で伺い見ることが出来ます。
加えてニャアンのイメージ図で「愛媛みかん」のダンボールを被った「シュールなデフォルメ姿」を披露。
このことから考えても、ひょうきんな性格でもあると思われているようであるのではないでしょうか。
サブキャラクターに関すること
サブキャラクターについては、基本的に新作書下ろしという状況ではあるのだが・・・
ジオン公国軍のキャラなどをみてみると、なんとガンダムシリーズの原点である「機動戦士ガンダム」に出てきたキャラクターがちらほら・・・
特に映画を見た人の中で印象に残っていたのは、何と言っても「シャア・アズナブル」なのではないでしょうか。
しかし、そのライバル的存在である「アムロ・レイ」が作中には姿を現すことはありませんでした。
ということを考えると・・・
もしかすると、今作の「GQuuuuuuX」は、アムロがガンダムに乗らなかったパラレルワールド的な世界なのではないかと考えられますね。
実際、シャアが赤いガンダムに乗っているなんてこともあったので、それこそビデオゲームで今なお販売されている「G-Genaration」のIFストーリー的な感じだなぁと筆者は感じました。
本記事のまとめ
さて、今回は新作ガンダム映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のキャラクターに注目して、考察などをしてきました。
劇中を動くメインキャラクターたちには注目が集まる一方で、古くから作品を愛する人たちも「おぉ!」と思えるようなキャラも出てきている。
これは制作側からしてみれば、新規のファンを獲得しつつ、これまで応援してきてくれたファンに対しての、大胆なサービスをしているのではないかと、筆者は感じます。
なかなか30年以上も前の作品を、今風にリバイバルするのは難しいもの。
しかし、困難な状況を様々な新要素を加えながら、過去の伝統と最新の技術を融合して、新たな一大ムーブメントを作っていったのは、驚き以外のことばが見つからないほどです。
今後は地上波での放映も控えているとのことなので、今後も「GQuuuuuuX」から目が離せませんね。
ガンダム好きの同志たちよ。
君たちはこの物語の先に何を見るのか。
そして何を感じ、何を思うのか。
共にこの世界を楽しんでいこうではないか!
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