
大人気アニメ「ダンダダン」の劇中歌が、X JAPANの代表曲「紅」に酷似しているとして、リーダーのYOSHIKIさんが著作権侵害の可能性を指摘し、大きな話題を呼んでいます。
一体何が問題だったのでしょうか?
本記事では、事の発端となったアニメのシーンから、YOSHIKIさんの具体的なコメント、SNSでの賛否両論の反応、そして現在の状況まで、一連の経緯を分かりやすくまとめました。
オマージュと著作権の境界線について考えるきっかけとなる本件、ぜひご一読ください。
YOSHIKIがSNSで発信した“紅そっくり曲”騒動

X JAPANのリーダーであるYoshiki氏が、人気アニメ『ダンダダン』の劇中歌、『Hunting Soul』に対し、自身の代表曲『紅』に似ているとSNSで発言し、大きな注目を集めました。
この章では、その発言の背景について解説していきます。
『ダンダダン』第18話の劇中歌が波紋を呼ぶ
騒動の発端は、8月7日深夜に放送された第18話に登場した架空バンド「HAYASii」の楽曲『Hunting Soul』
ギターアルペジオから激しいメタル調へ展開する曲調が、X JAPANの代表曲『紅』に酷似していると話題になりました。
8月8日のX投稿でファンに問いかけ
8月8日、X JAPANのリーダー、YOSHIKI氏が自身のX(旧Twitter)を更新し、人気アニメ『ダンダダン』の劇中歌についてファンに意見を求めました。
YOSHIKI氏はX(旧Twitter)にて、
「えー? この件何も知らないんだけど、こういうのってあり?
Huh? I don’t know anything about this, is this okay to do? My dear Fans, please tell me what’s going on」
出典:YOSHIKI氏公式X
と英語と日本語で投稿し、フォロワーに「何が起こっているのか教えて」と呼びかける事態に。
「これってあり?」と著作権を示唆する発言
続けてYOSHIKI氏は「この制作チーム、事前に一言ぐらい言ってくれれば良いのに」と不満を漏らし、「弁護士達からも連絡がきた」「著作権侵害の可能性がある」と投稿。
さらに『紅』の映像を添付し、問題意識を明確にしました。
楽曲「Hunting Soul」とは?

世界中で人気を集めるアニメ『ダンダダン』に登場した渦中の楽曲『Hunting Soul』は、その制作陣や楽曲構成の豪華さでも注目を浴びています。
この章では、今話題の楽曲「Hunting Soul」とその制作背景について解説していきます。
楽曲解説
「Hunting Soul」は、アニメ『ダンダダン』の第18話に登場した劇中歌。
作中では、キャラクターのジジに取り憑いた邪視を祓うため、霊媒師の星子が呼び出したバンド「HAYASii(ハヤシイ)」によって演奏されました。
バンド名とは裏腹に、楽曲は静かなギターアルペジオから始まり、次第に激しいメタル調へと展開する重厚なサウンドが特徴です。
その本格的なサウンドと熱量は、往年のロックバンドを彷彿とさせるとSNSで大きな話題を呼びました。
制作陣には永井聖一やマーティ・フリードマンも参加
今回話題となっている『Hunting Soul』は、「LOVEずっきゅん」などの楽曲で知られるバンド「相対性理論」のギタリストでもあるのギタリスト・永井聖一氏が作詞・作曲・編曲を担当。
プロデュースには牛尾憲輔氏、ボーカルには声優の谷山紀章氏、さらにギターには世界的ギタリストのマーティ・フリードマン氏が参加するなど、豪華かつ実力派の制作陣が揃いました。
楽曲はギターアルペジオで始まり、激しいメタル調へと展開する重厚なサウンドが特徴で、8日に公開されたリリックビデオは再生数48万回を突破し、大きな話題を呼んでいる。
「Hunting Soul」-リリックビデオ-
YOSHIKI氏の具体的な指摘と投稿内容

YOSHIKI氏は、今回の楽曲について事前の連絡や使用許諾がなかったことを公にし、著作権管理や許可の取り方にも言及しました。
YOSHIKI氏は『紅』の著作権がソニー・ミュージックパブリッシングに管理されていることを説明し、「自分が作曲者でも使用する際には許可を取ることがある」と指摘。
今回、事前の連絡がなかったと強調しました。
また、「最初は笑っていたが、弁護士から著作権侵害の可能性を指摘された」と明かし、ファン業界関係者のみならず、ファン達にも動揺が走りました。
事態のその後と友好的なやり取り
騒動の後、マーティ・フリードマン氏が「愛と尊敬を込めて演奏しました」とコメントし、YOSHIKIの最初の投稿に反応した。
これに対してYOSHIKI氏は「また一緒にセッションしましょう!」と前向きに返信。
両者のやり取りは和やかなムードに包まれました。
また、その後のYOSHIKI氏の投稿からも、著作権に関する懸念が解消された可能性が高く、事態はポジティブな方向へと収束したようです。
SNSでの賛否両論|ファンの反応まとめ
YOSHIKIさんの発言をきっかけに、SNSでは賛否両論が噴出。
SNS上のコメントをご紹介します。
商業作品なのだから、アーティストへの事前連絡は最低限の敬意だと思う。特にYOSHIKIさんのような大御所に対しては、リスペクトが欠けているように感じてしまう。
(30代・男性)
これは愛のあるパロディでしょ。何でもかんでも著作権侵害と言っていたら、面白い作品が生まれなくなる。作り手の遊び心も楽しみたい。
(20代・女性)
ファンに「どう思う?」と聞く前に、関係者間で解決すべき問題では。公の場で問題を提起してファンを巻き込むやり方には少し疑問を感じる。
(30代・女性)
そもそもアニメの製作委員会にはソニー系の会社が入っているし、楽曲の著作権管理もソニー。結局は同じグループ内の話なのだから、内部で調整すればいいだけなのでは?
(40代・男性)
まとめ
今回は、アニメ『ダンダダン』劇中歌をめぐるYOSHIKIの発言とその反響についてご紹介しました。
今回の件は、オマージュと著作権侵害の境界線がいかに曖昧かを浮き彫りにしました。
またフォロワー数の多いアーティストがSNSで発言することが、意図せぬ波紋を広げる可能性を示す事例となりました。
最終的には友好的に収束したものの、対応のプロセスや発信方法については、今後も議論の余地が残ると言えるでしょう。
【関連情報】
TVアニメ『ダンダダン』公式サイト
https://anime-dandadan.com
X (旧Twitter)
https://x.com/anime_dandadan
Instagram
https://www.instagram.com/dandadananimeofficial/
TVアニメ『ダンダダン』HAYASii「Hunting Soul」【lyric video】
https://www.youtube.com/watch?v=XoodunTw0kw
WurtS「どうかしてる」 × TVアニメ『ダンダダン』 Collaboration Music Video:
https://www.youtube.com/watch?v=we3tmndN4Es
ダンダダン ゲンガテン(原画展)公式サイト
https://dandadan-gengaten.jp
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