週刊ヤングジャンプで連載中となっている作品の『キングダム』。
今年の10月にアニメ第6シーズンが放送する事も決まっており、ますます勢いづくんじゃないでしょうか。
そんな『キングダム』では、現在秦の最大の強敵となっている国である趙には三大天と呼ばれる将軍達がいます。
六大将軍にも匹敵する武力、知略を秘めており、秦の名だたる武将達を倒してきました。
一体どんな者達で構成されているのか、興味があるんじゃないでしょうか。
なので今回は『キングダム』の趙の三大天について、時代や王族のせいで歴史から消えてしまったのかについて解説と考察していきます。
キングダムの趙の三大天について!

それでは『キングダム』の趙が誇る三大天について紹介します。
三大天は秦の六大将軍みたいに新旧に分かれているのです。
それぞれで史実と『キングダム』の原作と併せて紹介していきますね!
旧三大天
あー、キングダムのアニメおもろすぎる。
今回は廉頗ヤバかっこぇ、
テストなんかいらん、天下の大将軍なるために、鍛えよ。 pic.twitter.com/6BWtMxNPmb— Ken.TSJ (@k_t_MMA22) January 22, 2014
まずは古くから活躍していた旧三大天について紹介します。
詳細はご覧の通り。
廉頗(れんぱ)

1人目は廉頗です。
史実では将軍として斉に幾度も攻め入って手柄を立てていきました。
藺相如とは最初は関係性が良くありませんでしたが、次第に仲が良くなっていき、故事である刎頸の交わりが誕生。
2人は一致団結して秦に立ち向かったので、秦はむやみに攻める事が出来ませんでした。
それでも攻め入った時には廉頗が圧倒的な武力でねじ伏せ、時には苦戦したりもしますが何とか踏ん張っていました。
やがて悼襄王が王になると、将軍の座を奪われてしまい、魏へと向かう事になったのです。
しかし重用されず、一度は趙に戻るのですが郭開の謀略によって戻れず、楚へと向かってそこで過ごして死亡。
原作では史実とほぼ同じですが、違うのは魏や楚ではある程度重んじられていた事です。
山陽の戦いでは実質的な総大将となって、自分の手足となる配下である廉頗四天王と共に秦と戦いました。
最終的に負けて魏から追い出され、楚では合従軍の時に楚の総大将に選ばれそうになるも、拒否したのです。
藺相如(りんしょうじょ)
2人目は藺相如。
史実では知略と度胸に優れていて、完璧帰趙や黽池の会では趙のメンツを守りつつ、秦の脅威から守りました。
武勇での手柄がないので、廉頗とは仲が悪かったのですが、のちに和解。
長平の戦いの時、秦が趙の総大将を廉頗から趙括に変えようと目論み、それを知った藺相如は孝成王に忠告するも受け入れられず、そのまま病死します。
原作では大体史実と同じですが、戦場でも知略を駆使して活躍している様子が見受けられたのです。
武力はないので、その代わりに藺家十傑(りんけじっけつ)とよばれる武勇に秀でた武将達を従えていました。
命を落とす前に、十傑に当たる尭雲と趙峩龍に遺言を託していたのです。
趙奢(ちょうしゃ)
3人目は趙奢。
史実では徴税官として働いており、きちんと役目を果たしていたのでとんとん拍子に出世します。
そして将軍としても才能があり、活躍していったのです。
原作ではすでに病没していたので、登場していません。
もしかしたら誰かの過去の描写として登場するんじゃないでしょうか。
新三大天
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次は現在における新三大天について紹介します。
詳細はご覧の通り。
李牧

1人目は李牧。
史実では匈奴に対する防衛を主な仕事としていて、侵攻がなくなった後はどんどん領地を奪っていく秦との戦に参戦します。
そして何度も秦を撃退して国を守るのですが、秦の策略によって李牧を疎んだ幽繆王によって始末されたのです。
原作では史実よりも出番が多くあります。
馬陽の戦いでは王騎を討ち取るための策を行って始末し、合従軍では参謀として参戦して秦を追い詰めたのです。
鄴を奪われた後は責任を取らされるも、秦が迫っている等もあって復帰して防衛線を繰り広げます。
そして桓騎軍を壊滅させたりする等活躍し、逆に領地もある程度奪回したりしました。
司馬尚
2人目は司馬尚。
史実では主に李牧と共に戦っていたという事しか明らかになっていません。
原作では青歌を領地としていて、中枢から離れていたが李牧から誘いを受けて応じます。
鄴編では燕軍を相手に戦い、秦との戦いでは最初は自分の配下を差し向けるだけでした。
やがて自らも出撃してきて、王翦軍の本隊を壊滅寸前に追い詰め、亜光を始めとした幾人もの王翦軍の主力武将を討ち取ったのです。
龐煖(ほうけん)

3人目は龐煖。
史実では軍略を扱って戦う武将であり、国の政治にはあまり参加しませんでした。
戦においては燕軍を撃退したり、合従軍の総大将として秦を追い詰めたりと活躍したのです。
しかしながら、鄴が陥落してからは姿を消し、歴史の表舞台から姿を見せませんでした。
原作でも史実通りですが、知略かというよりも圧倒的な武力の持ち主として描かれていました。
王騎等の秦の六大将軍や大将軍を討ち取り、多くの将兵を蹴散らしたりしたのです。
自らを武神と評しており、それに恥じない戦いぶりを披露していました。
やがて鄴をめぐる戦いで、信との戦いの末に敗北して死亡したのです。
時代や王族のせいで歴史から消えた!?
6月17日(金)発売の待望のキングダム65巻の表紙がこれ!今までにない斬新なタッチだなw来る宜安の戦いで桓騎をほふる無双の 李牧の表紙だ。 pic.twitter.com/OHGf8Ww3rS— 将星 (@syousei_1) June 3, 2022
上記のようにかなりの活躍した趙の三大天ですが、彼らは敗北者になってしまったのです。
その理由は彼らが悪いのではなく、時代や王族のせいという事になります。
どの時代の三大天も秦の六大将軍が立ち塞がって、苦戦を強いられていました。
逆に言えば、六大将軍が存在していなければ、趙が逆に攻め込んで天下を取っていた可能性は否めません。
元々趙も秦や楚に匹敵する広大な領地を持っていましたので、不可能ではなかったはず。
それ故に生まれる時代を間違えたと言ってもいいでしょう。
そして身内と言える王族にも邪魔されており、彼らがいたから出て行ったり、死亡したりしてしまいました。
実際、彼らがいなくなってしまった事で、趙は滅んでしまったのです。
真の敵は無能な味方とはまさにこの事なのでしょう。
まとめ
遂にキングダムを読み始めてしまった…
現在、21巻。 pic.twitter.com/wO7PtIgC0Z— いのしん (@inoshin_Parfum) August 3, 2021
今回は『キングダム』の趙の三大天について、時代や王族のせいで歴史から消えてしまったのかについて解説と考察していきました。
ほとんどの三大天は優秀であり、彼らを有してうまく扱えば間違いなく天下をとれた筈。
しかし時代や王族のせいで、それがうまくいかなかったのです。
なので正直な話、もったいないなという思いがありますね。
以上で『キングダム』の趙の三大天について、時代や王族のせいで歴史から消えてしまったのかについて解説と考察は終了です。
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