「『NARUTO』は読んだけど、『BORUTO』ってどこから見ればいいんだろう」——このサイトの検索流入を見ていると、この疑問がいちばん多い。
劇場版だけ見れば話は分かるのか、TVアニメから入って大丈夫なのか、漫画は今どうなっているのか。順番を間違えると、せっかくの新キャラの魅力が半分も伝わらない。
結論を先に言うと、見る順番は一つしかない。この記事では、その順番と、それぞれの作品が「何のために」その位置にあるのかを、公式に確認できる事実だけで整理する。
結論:BORUTOを見る順番は5ステップ
『BORUTO-ボルト-』シリーズを迷わず楽しむための順番は、次の5ステップだ。
- 『NARUTO-ナルト-疾風伝』(テレビアニメ、2007年2月15日〜2017年3月23日放送、全500話)
- 劇場版『THE LAST-NARUTO THE MOVIE-』(2014年12月6日公開)
- 劇場版『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』(2015年8月7日公開)
- TVアニメ『BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-』(2017年4月5日〜2023年3月26日放送、全293話)
- 漫画『BORUTO:TWO BLUE VORTEX』(2023年8月21日発売の「Vジャンプ」10月特大号から連載中)
原作漫画『NARUTO-ナルト-』(岸本斉史、週刊少年ジャンプ、1999年〜2014年)を読み終えた人は、そのままテレビアニメ『疾風伝』の終盤、または劇場版2本から入って構わない。重複を避けたいなら1を飛ばしても筋は追えるが、理由は後述する。
なぜ疾風伝と劇場版2本を間に挟むのか
『BORUTO』は、父ナルトではなく息子のうずまきボルトを主人公にした「新世代の物語」だ。だが、ボルトという人物そのものが、疾風伝終盤と劇場版2本の積み重ねの上に作られている。
劇場版『THE LAST-NARUTO THE MOVIE-』は、うずまきナルトと日向ヒナタの関係が結ばれるまでを描いた物語だ。この二人が結ばれなければ、ボルトもその妹のうずまきヒマワリも生まれていない。つまりこの映画は、BORUTOという作品の「前日譚」そのものにあたる。
続く劇場版『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』では、ボルトが父ナルトに弟子入りを拒まれ、代わりにうちはサスケに弟子入りを志願する場面から物語が動く。中忍試験の本選でシカダイと対戦した際、ボルトが科学忍具を使った不正をしていたことが発覚し、ナルトに忍の証である額当てを没収される描写がある。この直後、試験会場に大筒木モモシキと大筒木キンシキが乱入し、ナルトの尾獣のチャクラを狙って異空間へさらう。ボルトはサスケや五影とともに父を救出し、和解するところで映画は終わる。
この一連の流れは、テレビアニメ版『BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-』の冒頭エピソード群とほぼ重複する。つまり劇場版『BORUTO』を見ていれば、TVアニメの最初の数話を改めて見返す必要はない。
TVアニメと漫画の「今」|2023年の体制変更と2026年10月時点の状況
TVアニメ『BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-』は2017年4月5日に放送を開始し、2023年3月26日放送の第293話で第1部を終えた。原作漫画も同じ時期に一区切りを迎え、2023年4月をもって第1部が完結している。
その後、漫画は2023年8月21日発売の「Vジャンプ」10月特大号から、第2部『BORUTO:TWO BLUE VORTEX』として連載を再開した。原作は岸本斉史、作画は池本幹雄が担当する体制が続いている。本稿執筆時点(2026年10月)でも連載は継続中だ。
『TWO BLUE VORTEX』のアニメ化そのものは既に発表されているが、放送開始時期は2026年10月時点で未定のままだ。2026年6月4日には『BORUTO』10周年を記念した企画が発表されており、制作スタジオであるピエロの代表は、次作が従来の週刊放送ではなく、シーズン制で制作・放送される方針だとコメントしたと報じられている。続報が出るまでは、原作漫画で物語を追うのが現時点でのいちばん早い選択肢になる。
ここからは筆者の見立て:見る順番を削るなら、どこを削ってよいか
ここから先は、公式が明示していない、筆者の読みである。
よく「時間がないので最短で入りたい」という相談を受けるが、筆者の見立てでは、削ってよいのはTVアニメ『BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-』の冒頭エピソード群であり、劇場版『THE LAST-NARUTO THE MOVIE-』は削ってはならない。
根拠は次の描写にある。劇場版『BORUTO』の序盤で、ボルトは父ナルトに弟子入りを拒まれたことをきっかけに、わざとサスケに弟子入りを志願するという行動を取る。この反発の根っこは「父が七代目火影としての公務に追われ、家族に構う時間がない」という不満であり、その不満の延長線上で、中忍試験の本選というシカダイとの対戦シーンで科学忍具を使った不正に走る。ここまでが劇場版単体で描かれる筋だ。
だが、この父子の確執そのものの土台——つまりナルトがなぜ七代目火影という立場を背負い、家庭と忍務の両方を抱える生活になったのか——は、劇場版BORUTOの中には一行も描かれていない。その土台を描いたのが『THE LAST』であり、同作のラストでナルトとヒナタの関係が結ばれる場面こそが、ボルトという人物が生まれる直接の起点にあたる。この場面を知らずに劇場版BORUTOだけを見ると、ボルトの反発は「わがままな息子の話」にしか見えなくなる。一方、TVアニメ版の冒頭エピソード群は、劇場版BORUTOで描かれた中忍試験の不正・モモシキ襲来とほぼ同じ出来事を角度を変えて見せ直すだけなので、時間がなければ最初に削ってよいのはここだ、というのが筆者の見立てである。
✨『NARUTO』を公式で楽しむなら
わざわざリスクのある手段を探す必要はない。『NARUTO-ナルト-疾風伝』はAmazon Prime Videoで配信中で、原作漫画もAmazon Kindleで全巻購入できる。『BORUTO』本体については、U-NEXTやdアニメストアでも配信情報が随時更新されているので、視聴前に最新の配信状況を確認してほしい。
公式にお金を払うことは、次の連載・次のアニメ化を高品質で楽しむための、クリエイターへの最短投資だ。
まとめ|迷ったら「疾風伝→THE LAST→劇場版BORUTO→TVアニメ→TWO BLUE VORTEX」
BORUTOを見る順番で迷ったら、疾風伝の終盤から劇場版2本を経て、TVアニメ、そして現在連載中の『TWO BLUE VORTEX』へと進む流れを守れば間違いない。時間がなければTVアニメの冒頭だけ削ってよいが、『THE LAST』は外さない方がいい。
大筒木一族の正体や忍界の起源について深く知りたくなったら、あわせて次の記事も読んでおくと理解がさらに深まる。
あなたはどこから見始める派だろうか。疾風伝からじっくり追うか、劇場版2本から一気に入るか——どちらを選んでも、BORUTOという物語の面白さは変わらない。

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