2010年08月23日(月) 

蓮花滝 (れんげだき)   ※宍粟市一宮町西公文 

 

   宍粟市一宮町西公文の千年水の取水場を過ぎると、公文川に橋(おおはし)が架かっています。

橋の手前の小さな案内板に矢印で左 溝谷、右 小原とあります。石の道標もあります。これには左 ひきはら(引原)、右 たじま(但馬)と書かれています。

  左折し、溝谷川に沿って進むと直ぐに、数軒の集落があります。ここは木地師の里の一つで、集落のすべてが小椋姓です。

 

 

 

  谷あいを進み林道の入り口に通行止めのバリケードがありました。森林整備事業が平成22年12月までとあります。仕方なく、車を止め、谷川沿いを歩きます。小さな橋を渡ると道や谷が昨年の洪水で荒れています。 

 

 

  その向こうに滝の表示板が見えて気ました。表示板の前に行くとその周辺は、コンクリートの谷止めの下にも関わらず、かなり荒れています。このあとどこから進んだらいいのかわからず、しばらく立ち止まっていました。

谷止めの右手に道を見つけましたが、人が通った気配はありません。十数分歩いたところで、道は谷川横で終わります。

 

 

   谷に降り、汗ばむ顔や手を冷やし、一息いれます。さらに上流に向かうが大木が谷川に横たわり行く手を阻む。まだ見ぬ滝の荒れを暗示させる。

  谷川の縁に回りこみ、抜け出すと向こうに滝が見えてきました。しかしその遠景には、どの角度から見ても、倒木がどうしても邪魔をします。   近づくと、説明板には滝の落差10.9m、滝幅1.8mとあるのだが、私にはそんなものではない、もっと大きなものと思われるのですが・・・。

   かなりの上部から流れ出した滝水は幅広い岩盤を蛇行し、きらめきながら流れていく。中段に丸い皿型の滝壺を経て、さらに下に流れ落ちていきます。

 

 

  滝口はどうなっているのか、その上はどうなっているのか見てみたいと、何度か試みましたが、足場が悪くあきらめました。

 

  かつては石楠花が滝に花を沿え、スケールの大きな岩の彫刻を誇ったであろうこの蓮花滝も、左側面の杉の山麓が流され、根元をすくわれた倒木が谷底に落ちて堰をつくる。

 

 

  いつもなら、滝に出会ったあとは爽快な気分になるのだが、今回はアクセスが困難であったことや、渓谷の痛々しい姿を見せつけられ、帰りの足取りと気分は重い。

 (撮影日 2010.8.20)

 

※アクセスは、千年水 http://shiso-sns.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=9784&…1280709955をご覧ください。

 

 PS:杉林に光を奪われた石楠花もいつしか消え、訪ねる人もなくなり、滝が泣いているように思えます。それでも、このまま放置するには惜しい滝です。

説明板には滝つぼの上に大師堂、岩窟口に不動尊を祀るとあるが残念ながら確認していません。滝口に上がればわかったのかも知れませんが、機会があれば調べてみます。

 

 ※木地師の里のトチ http://shiso-sns.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=6873&bbs_id=94 

 ※しそうの滝アドレス一覧 http://shiso-sns.jp/community/?bbs_id=112

 

「E-宍粟」支援隊そーたんs


閲覧数2,266 カテゴリアルバム コメント5 投稿日時2010/08/23 15:36
公開範囲外部公開
コメント(5)
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  • 2010/08/23 19:42
    ここは一宮でもアクセスが困難な滝のひとつで、七滝七不動にも入っていませんが、観光パンフでは結構紹介されていますね。

    タケネットさんが言われるように、放置するには惜しい滝です。何とかして周辺を整備してほしいですね・・・。
    次項有
  • 2010/08/23 23:16
    > シーガルさん

    滝に行く前に地元溝谷の年配の方にお話を聞きました。

    山や谷に杉を植えるのに大反対したお年寄りがいたそうで、その通りになったと言われたのが印象的です。
     なんとかなりませんかと聞くと、否定的でした。
     清流溝谷川源流の岩の造形をまずは皆に見てもらって、どうするのがいいか考えてほしいものですね。
    次項有
  • 2010/08/24 02:49
    地図を見てもどこだかわからないくらい
    奥の奥ってかんじのとこですね。
    熊だっていますね。
    お気をつけくださいませ。
    ありがとうございました。
    次項有
  • 2010/08/24 07:31
    > コーゾー君さん

    ありがとうございます。
    この溝谷は、引原に続きます。地図で見てはじめてわかるほど、奥です。
     
    次項有
  • 2010/10/13 10:47
    かつて一宮町公文の蓮花(れんげ)滝は、「布引の滝」と呼ばれていた。

     この滝の取材時(2010.8)、蓮花の滝はどうして名づけられたのかが、わからなかったのが、「播州宍粟名所旧蹟」、「播磨鏡」でわかりました。 滝上部に大きな9m四角の岩がありその上に四角の石段が重なっている様が、仏像などの台となる蓮台に似ていることからその岩が蓮花台(れんげだい)と呼ばれていたことがわかりました。そして、この滝はかつて「布引の滝」と呼ばれていた。現在は通称蓮花滝(れんげ)滝と呼ばれている。

    ■播州宍粟名所旧蹟 (蔦沢村中野 宇田義男 昭和13年発行)

    布引瀑布並びに蓮花岩  所在 昔は御形里、今は三方村公文

     此布引瀑布は、嶺より岩伝いに流れ出で、其幅三間余りありて、滝頭より滝壷迄1丁ばかり斜めに流れ落る。其道いと白く布を引きたるが如し。
    此蓮花岩は、布引の滝の付近に有り、此石自然石なり。三丈四方計あり。上にちいさき四角成る石段々に重り形蓮台に似たりとて蓮花岩と云うなり。此所に不動明王と弘法大師を安置し奉りたもうなり。右は播磨鏡に出でたり。
     而してて古老の説によれば、昔京都の御所より是高親王は伏見へ別宅なし給う所、其後に至り近江国愛知郡東小椋村に其子孫有りて三條實秀公大岩祐之亟をはじめとして従者とともにこの付近へ来たりて小椋の姓を付て此所に住居するなりと云い伝えたり。


    ■蓮花岩  (播磨鏡  平野庸脩 江戸時代の地誌1762頃成立)
    布引の滝の麓に有  此石自然石也三丈四方計可有 上にちいさき四角成石重り形蓮台に似たりとて蓮花岩と云

    ▼文献(播州宍粟名所旧蹟・播磨鏡)


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