宍粟の地名(由来)の「山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜」
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山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
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2012年09月21日 09:22

 

「しそうの地名」アクセス3万件によせて

 

 

  平成21年(2009)10月より地名の由来のコミュニティを立ち上げ、約1年ほどかけて紹介しました。その間地名を通じて深くて広い歴史を垣間見ることができました。

   そのコミュニティへの全体アクセス(延)数が3万件に達しました。多くの方に見ていただいていることは、郷土の歴史に対する関心の現れで、そのお役にたっているとすれば嬉しく思います。

   今回、最近感じていることや、平成の合併の新市町名のことについての思いを書いてみました

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

  

山河と地名は面白い

 

  地名は歴史を物語るということを、地名のゆらいを探っているうちに少しずつ理解できるようになった。そうなってくると、知らない町に出かけたとき、まず最初に目につくのは山河と地名である。

   そして大きな寺や神社のそばを通ったとき、その名称や由緒を知りたくなり、覗いてみたくなる。また珍しい地名に出会ったとき、メモや記憶に留め、あとで調べる習慣が身についてきた。後日、その由来を探って、少しわかった気になり、その地域への愛着や親しみが生まれ、現地の人とのはじめての会話が旧知の間柄のようにはずむことがある。それは、通りすがりのよそ者ではなく、仲間として受け入れて頂けるせいなのかもしれない。

 

新市名の命名に疑問
 

   古代から伝わる歴史ある多くの地名が平成の大合併によって変容していることを最近気づかされた。地名は次世代につなぐ小さな文化財であり、まして、その代表格の市町の命名については、よくよく考える必要があった。引き継がれてきた地名の歴史を知らないで、新市町名を思いつきで名付けるのは論外で、それは地名遺産を踏みにじることにつながるからだ。

 

市町村の数が激減

 

  「こうして新地名は誕生した!」楠原佑介著によると、120年前の明治の中期には、日本には7万余りの村や町があったが、それが明治22年(1889)の町村大合併、昭和28年(1953)年からの町村合併促進法による合併、そして今回の平成の大合併を経て、なんと40分の1の1,700にまで減少したという。   ※平成22年(2010)現在 総数1727(市786、町 757、村184)

  こういった自治体合理化政策は欧米社会ではなされていない。ちなみに、十数年前のデータだが、フランスでは、基礎自治体数は36,000余り、アメリカとドイツは16,000代、小さな国土のイギリスですら12,000、日本より少し小さなイタリアでも8,000の村や町がある。日本の町村の合理化は無茶苦茶で愚策と著者はいいきっている。

  他国の実態は知らなかったが、合併は先進国では異例のことだという。

 

新市町名の評価基準

 

  地名に造詣の深い著者は、平成の合併の263新市町名を紹介し、2つの基準「合併区画全域を過不足なく表現したもの」と「より古い時代から使われたもの」により、上から順に◎ ○ △ × で評価を下している。

  最下位の×の評価は半数近くの123市町村もあり、その中で特に問題をもつ23の市町村について著書に詳しく論じている。逆に◎については、1割弱ほどのたった15市町にしか与えていない。では我が宍粟市はどうだったのか。

   その前に、具体的な市町名は出さないが、何がよくて何が悪かったかという点をまとめると、次のようになる。

◎ よい地名

古代から伝わる郡名を継承する地名

× よくない地名

・僭  称   国名(日本)、旧国名、県名、郡、市等の広域の地名を利用する。 

        例えば宍粟市が、「西兵庫市」・「西播磨市」と名づけるようなこと

・借用・流用 合併区域内にある有名な地名(島・海・山河名称を含む)を使う。

        例えば宍粟市が最高峰の氷ノ山にちなんで、「氷ノ山市」と名づけるようなこと。
  

・盗  用   近くの有名都市名を使う。京○○市

・かな書き  宍粟市を「しそう市」とかな書きとする。

・合  成   合併する町の頭や一部 を並べる。
        例えば、山崎町・一宮町・波賀町・千種町との合併で「山一波千市」と名づけるようなこと

・上記+方位・位置区分 東・西・南・北・上・下

 ちなみに宍粟市は、古代郡名継承ということで著者が選んだ数少ない15の◎のうちの一つにはいっている。 

 

新市町をたどる旅へ

 

 人名は百年で終わりになるが、市町名はそうはいかない。以上のことを頭に入れて、これから訪れる秋の夜長、机上に新しい都道府県図を置き、新市町名称をたどる旅をお勧めしたい。


※宍粟市・周辺地名一覧
http://shiso-sns.jp/community/?bbs_id=102


書き込み数は4件です。
[ 日付順 ] [ 投稿者順 ]
Re[4]: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
【返信元】 Re[3]: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
2012年09月23日 12:19
 宍粟にあった7つの里の一つ安師里(あなしのさと)が離れてしまって、臥龍点睛を欠く 確かに。

 丹波市の件。なるほど、経緯は初めて知りました。住民アンケートはなんだったのでしょうね。
 紹介した著者の判断基準からいえば、国名僭称(古代丹波国の西端の氷上郡内6町が丹波の国名を使う)ということでもちろん×ですね。歴史のある氷上を残し、氷上市もしくは、丹波氷上市がふさわしく思います。
 丹波市民の良識ある声で今からでも行政を動かすことも可能なので、変更が望まれますね。
 
Re[3]: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
【返信元】 Re[2]: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
2012年09月23日 11:48
アクセス三万件、おめでとうございます。

安富町のことは、なんとも 画竜点睛を欠く の感があり残念ですね。
安富の人たちは、それほど姫路市に憧れがあったのでしょうか?
結果をみれば、宍粟市の先端部から姫路の最奥部になったとしか
思えないのですが・・・ね〜 、わたしには (´・_・`)

平成の大合併でできた市名のうち、いつも残念に思うのは「丹波市」です。
その暴挙ともいうべき、市名は何とかならないものかと常々痛感しています。
市民に対するアンケートでも「氷上」がダントツだったものを
市名検討会で却下されたといいます。
豊岡市や朝来市が「但馬市」、あるいは若桜町が「因幡市」を名乗るようなもの (´Д` )
今からでも遅くない ‼
市名選択の良識を疑われ、様々な弊害をも生じうる丹波はやめて、
誰もが納得する新市名への変更を望みたいですね。

丹波地域に住まう一人として、正直、迷惑をこうむっています。
Re[2]: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
【返信元】 Re: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
2012年09月22日 23:48
そんなに! 採用された人には、記念品が出たようですね。
私は、宍粟が選ばれるのはだいたい予測していましたが、安富が抜けたので、宍粟は不完全だと感じ、面白くなかったので応募しませんでした。
宍粟の古名の宍禾(しさわ)がかなりあったようですが、歴史に詳しい人だと感じました。
Re: 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
【返信元】 山河と地名は面白い〜アクセス3万件に寄せて〜
2012年09月22日 23:01
宍粟市命名の時、ハガキを20枚くらい出したことを思い出しました。