宍粟・播磨の城跡の「播磨 駒山城跡(上郡町)~」
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播磨 駒山城跡(上郡町)~
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2011年11月11日 14:54

② 赤松氏ゆかりの城を訪ねて    

 
              こまやまじょう

播磨 駒山城跡1  上郡町井上(いのかみ)・山野里(やまのさと)

 

 

 

 ▼南からの鳥瞰                        ▼北からの鳥瞰  

 

 ※by google

 

 

 

 

 駒山城のこと

 

  駒山城は、赤穂郡上郡町の中心地の上郡町役場の西背後にある山野里と井上地区にかかる生駒山(263m)の山頂にあります。城主や築城年についての確かな資料がありません。『播磨古城記』『赤松家赤松家播備作城記』等に登場するだけで、これを裏付ける記録が見当たらないのです。

 

  『播磨古城記」には※赤松律師則祐妙善が居城とあり、『赤松家播備作城記』には、駒山小聖寺山城としてあげられ、所在は赤松郡安室庄井上村、城主は安室五郎義長が天文年間(1532~1555)に築城したとあります。  ※赤松則祐(のりすけ)は、赤松則村(円心)の3男(1314~72)

 

 

駒山城跡へのアクセス 

 

 

 駒山城跡へは、羽山(はやま)登山路と井上(いのかみ)登山路がありますが、羽山登山路を利用しました。ここから約2.5kmの尾根筋を登ります。 山頂まで40分~50分。

 

 

 

 最初はややきついが、そこを抜けると、なだらかな一本筋の尾根道を進んでいきます。

 

  

 

   中ほどに来ると突如岩場が立ちふさがる。足場を探して登リ切ると、あと山頂まで700mとある。見上げると頂上が見え、その下に伏したお皿ような岩が見えます。

 

 

 

 そのお皿のような石に近づくとこれが「馬の蹄(ひづめ)跡」。大きな亀の甲羅のような一枚岩のふちに、握りこぶしの大の穴がいくつかあり、この跡が馬の蹄に見立てられています。それは礫岩(れきがん)の礫が抜けたものという。

 

▼馬の蹄跡の案内板                   ▼大きな一枚岩

 

 ▼馬の蹄の跡

 

 

  岩山からの南風景は抜群。右手(東登山口)に井上口の表示があります。ここからは登るほどに展望が開けるので、何度も振り返るたびに眼下の景色に足止めさせられます。 

 

   ▼上郡の中心部                       

   

 

 「荷置岩」という変化に富んだ岩場があり、名前どおりの石をいくつか探してみる。ここまで来れば、本丸のある山頂が目の前だ。

 

 ▼荷置岩                            

  

 

  本丸はそんなに広くはないがきれいに整備されている。ここから展望すると、この城を築いた理由がうなづける。木々のすきまからではあるが、南北の展望は申し分なく、北面から東面一帯は絶壁斜面で山裾は千種川が取り巻き、北から東の守りは鉄壁である。本丸から左にもう2段の郭があり、その向こうに「二の丸」が続きます。

 

 ▼本丸の虎口                        ▼本丸

             

  「本丸」と「二の丸」の間は、明るい日中でも薄暗い窪地のようになっていて、近づくと、大きな空堀と堅堀があった。その空堀の本丸側には石垣が残っています。堀下には降りなかったが、そこに井戸跡があるという。

 

▼空堀跡                           ▼石垣

 

 

 二の丸へ続く土橋を抜け少し上ると、倒木が通路を邪魔する。その向こうに「二の丸」があります。

 

▼二ノ丸下の倒木                       ▼二ノ丸

 

 

二の丸にはさらにもう2段の段状郭が下に続き、最下の段には、石臼が転がっており、それは、そこにかつて人が住んでいた跡だそうです。

 

 ▼石臼  住居跡                       ▼上部は二ノ丸

  

 

  二の丸の南の帯曲輪からの展望は上郡町市街地が一望できる格好の場所となっています。山城はあまり興味がないという方にも、上郡の町が一望できるこの場所はお勧めです。

 

▼二の丸下の帯曲輪から

 

 

 

 雑 感

 

 この城は、南部・東部からの敵を意識した造りになっています。ただ、本丸と二の丸の大きな空掘が気になりました。本丸と二の丸は、いざというときは、切り離すことを意図していたのではないか。その城の形成は、もともと赤松の本城白旗城の南の見張りの城であったのが、その後の地域情勢の変化に対応して、さらに二の丸を拡張・補強したのかも知れません。城の規模はそんなに大きくはないとしても、地の利を考えた中世の城機能を備えた典型的な山城だと思います。 

 

 

 ▼赤松円心の白幡城と駒山城の位置関係

 

PS:登山途中、上方から降りてくる山歩きを日課とされている地元のHさんに出会い、城跡についてお話を聞くことができました。郷土資料のことで、帰りにお邪魔する約束をしました。帰りの予定時間がかなり遅れてしまいましたが、家にお伺いし、しばし郷土話に花が咲き、さらに近くの高峰神社や安室(やすむろ)ダムなどを案内までしていただき、地元の方の優しさを感じました。

 

撮影月日:2011.7.17 

 

※駒山城2 http://shiso-sns.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=22110…=&va=1

※宍粟・播磨の城跡一覧

 http://shiso-sns.jp/community/?bbs_id=122

 

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書き込み数は7件です。
[ 日付順 ] [ 投稿者順 ]
Re[6]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 Re[5]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
2011年11月15日 07:12
夢しそう に城跡シリーズがスタート!
イイですね、楽しみです。
Re[5]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 Re[4]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
2011年11月14日 18:44
「夢しそう」でも冬号より、「宍粟の城跡」を新シリーズとして始めます。

SNSの協力をいただき、順次誌面に掲載していきます。

広く情報発信して、多くの方々に知っていただきたいと思っています。
Re[4]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 Re[3]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
2011年11月14日 18:34
2014年は、またさきの話ですね。
一つの目標はそこに置くとして
まずは、スタートするというのはいかがでしょうか。

宍粟には城跡研究会もありますし
藤原先生もいらっしゃいます。

赤松系の山城の宝庫ともいうべき宍粟
まず地元から盛り上がる企画を、と思いますが!
Re[4]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 Re[3]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
2011年11月14日 16:08
山城跡巡りを、W&Wに組み入れるのも良いかも知れませんね。四季折々のイベントでハイキングコースとして、山城跡見学を取り入れれば、健康づくりと歴史探訪がマッチして楽しいものになるかもですね。また、ニーズに合わせて自然植物などの説明・案内もできればと思いますね。今から必要なのはお金よりも人づくりですね。
Re[3]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 Re[2]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
2011年11月14日 14:40
タケネットさんや播磨屋さんで「古城学会」みたいなのを作って、第1回サミットを第10回山崎ウオーキング&ウオッチング(2014年、平成26年)の記念事業として山崎で開催していただけないかしら?  一日目は発表で、2日目は1本松や愛宕さんへハイキングしてもらうのはどう? お金が無いのが玉に傷ですが、中味は結構濃いと思うのです。
Re[2]: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 Re: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
2011年11月12日 20:49
ありがとうございます。少しでも写りの良いものと思ってセレクトしています。
鳥瞰図は、Google Earthの3D機能を利用して、その画像を取り込んでいます。山城の地形を見るのに役立ちます。試してください。
播磨・美作・備前の赤松ゆかりの山城はほとんど1時間以内の行動半径の中なのでいいですね。ただ数は半端じゃないのですが、その分楽しみは多いということになります。
Re: 赤松ゆかりの城 ~駒山城(上郡町)~
【返信元】 播磨 駒山城跡(上郡町)~
2011年11月12日 09:47
いつも、いい写真ですね。
航空写真は、どちらで入手されるのですか?
Googleの場合は平面なのに、こちらのは立体的で
山城の立地が、よく分かっていい感じです。
駒山城は、白旗城に登ったとき予定に入れていたのですが
電車で移動したこともあって時間切れで訪問できませんでした。
今後の城攻め予定地の一つです。
丹波の城に登るとき、仲間にいわれるのですが
地元は、やはりロケーションのいいのが羨ましいですね〜。